2015年3月31日火曜日

マッサン、 ロンドン到着、 ヴィクトリア駅から


マッサンを乗せた香取丸は、ジブラルタル海峡を通過して、ポルトガルの沿岸を北上する。 そして、ビスケー湾の沖合いに至る。 そこで、針路を東北東に取り、ドーバー海峡を目指す。

<ドーバー海峡>


ドー バー海峡(フランスではカレー海峡と呼ぶ)の最も狭いところは34キロだ。 この海峡を通過して北上し、西に針路を取る。 そうして、テムズ河の河口に入り、約70キロほど遡ると、ようやくロンドン東部に在るロンドン港に到着する。 テムズ河沿いのロンドン港は、当時、世界最大の港であった。

長かった約50日間の船旅は終わった。 マッサンは下船して、まず大きく背伸びをしてから、ロンドン中心部に向かったことだろう。 スコットランドのグラスゴーに行くには、ロンドンから鉄道を利用するのが一番便利だ。

<ロンドン港>



し かし、好奇心旺盛なマッサンは、太陽の沈まない国である大英帝国の帝都ロンドンに、少なくとも数日間は滞在して、見聞を広めたはずだ。 マッサンは、ヴィクトリア駅の裏手に在るB&B(ベッド・アンド・ブレックファースト)に宿をとったと想像する。 その宿を根城にして、ロンドンのあちらこちらを精力的に見て回ったことだろう。

<バッキンガム宮殿>



ロ ンドンの地下鉄は、1863年1月に営業が開始されて、その後、順調に路線を伸ばしている。 マッサンがロンドンに着いた1918年には、現在のロンドン地下鉄の主要な路線は既に運行していたようだ。 因みに、東京の地下鉄は、1927年に、今の銀座線の一部が営業を開始した。 マッサンにとっては、生まれて初めての地下鉄乗車体験だった。

し かし、若いマッサンは、地下鉄には余り乗らず、都市の景観を楽しみながら歩き回った。 まず、バッキンガム宮殿に行った。 それから、セント・ジェームズ・パーク、テムズ河河畔 、ビッグ・ベンとウエストミンスターと見て回った。 次の日には、ウエストミンスター大聖堂からハイド・パークやケンジントン・ガーデンまで足を伸ばした。 3日目には、大英博物館をじっくり見学したのではないか。 ・・・・・などなど、マッサンは、感動の数日間を過ごした。

<ビッグ・ベンとウエストミンスター>



ロンドン見学に大満足したマッサンは、ロンドン・ヴィクトリア駅から鉄道列車に乗り込み、グラスゴーに向かった。 今は、ロンドンから4時間半ほどで、グラスゴー・セントラル駅に到着するが、当時は、10時間くらいかかっただろう。

こうやって、マッサンは、スコットランドのグラスゴーに着いた。

長旅、お疲れ様!!

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