大連駅舎を眺めてから、駅前に広がるコンクリート造りの勝利広場を歩く。 この広場の左手から食堂街に入る。
いろいろな食堂が並んでいて、大勢の人々が凄い勢いで、晩飯を食べまくっているという雰囲気だ。
とりあえず料理の種類と値段を見ながら通りすぎて、青泥地下街の方に進む。
ここの地下街は、地下3階まで迷路のように続いていて、同じよ
うな小店舗がぎっしりと並んでいる。 途中、ところどころに飲食店があり、人々が旺盛に食事をしている。
ここに入り込んでしまうと、元の場所に戻るのは不可能だ。
一旦、地上に出て、大連駅がどちらの方向に見えるか確認してから、その方角に地上を歩いて戻るのだ。
結局、最初に見た、セルフ・サービス
方式の食堂で晩飯にする。 カウンターから巨大な揚げ餃子と炒飯とスープなどをお盆に乗せて、テーブル席に座る。
ここもカード方式で、先に一定金額を支払い、その金額が入力されたカードで、個々の食事分を支払う。
カードに残った残額は、カードを受け取った所で、いつでも清算してもらえる。 私が選んだ料理は、すべて美味しかった。 きれいに平らげて満足した。
さ
て、地上に出たら、もう暗くなっていた。 中山広場の方角にゆっくりと歩いて戻る。 大連の街の中心は広場なので、道路は碁盤状ではなく放射線状だ。
だから、街歩きが極めて難しい。 私は昔、新聞配達をしていたので、方向感覚は優れている方だ。
しかし、大連では、放射線状の道路のため感覚が狂い、迷うこと迷うこと、大変だった。 先ずは、友好広場を目指した。
友好広場は普通のロータリー広場で、青泥街から中山広場に至る中間地点に在る。
この友好広場の周辺にも数軒のショッピングセンターが有
り、その一つの1階にスーパーマーケットが有った。 ここで、今晩用のミネラルウォーターとカットされたスイカを買った。
買物袋をぶら下げて、ショッピングセンターを見て回った。
デザート・ショップで、名前は分からないが写真で選んだ、かき氷にアイスクリームが乗っかったものを食べた。 私は甘党なのだ。
再び、道
に迷いながら、宵闇の散歩を続けて、ようやく中山広場に辿り着いた。 夜になって少なくなった交通量は、広場に入るための道路横断を容易にしてくれた。
広場の中央に立ち、周囲を見渡すと、数々の歴史的な建築物が、各々、華麗な色彩でライトアップされて浮かび上がっている。
まるで、あたかもタイムマシンに乗って、時空を旅しているような感覚に陥る。 その素晴らしさに、思わず、ため息をついた。
周りには、数
人の市民が、思い思いに体操をしたり、好き勝手なことをして、夢幻のような広場の夜を楽しんでいる。
私は十分に雰囲気を楽しんでから、やはり美しくライトアップされているヤマトホテルの正面入口に向かった。
部屋に入り、小窓から中山広場を眺めると、広場の上空には漆黒の闇がひろがり、冴えきったような三日月が、静かに浮かんでいた。
さあ、シャワーを浴びて、眠るぞ~!
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