2015年3月31日火曜日

マッサン、 船旅、 新婚旅行

昨年、テレビでマッサンを見ていたら、マッサンとエリーが結婚して、スコットランドを出発、日本に向かうシーンが有った。 短いシーンの中で、旅行ルートが絵図で示された。

それは、イギリスからニューヨークに行き、アメリカ大陸横断鉄道で旅をして、アメリカ西海岸から再び船に乗り、太平洋を横断して、日本に到着するというものだった。

それを見て、若い二人にとっては、素晴らしいロマンチックな新婚旅行だったのではないかと想像をたくましくした。 私が想像する二人の新婚旅行は後日に書きたい。

二 人の素晴らしい新婚旅行の2年前、1918年(大正7年)、マッサンは、摂津酒造の社命により、単身、スコットランドのグラスゴー大学に留学した。 当然、船で行った。 東南アジアをまわり、スエズ運河経由で行った。 当時の欧州航路の寄港地、航海日数、碇泊日数は下表のようであった。

<香取丸 9849トン>


英 国ロンドンまでの船賃は、1等が975円、2等が650円、3等が362円であった。 一般家庭の平均月収が100円という時代なので、3等でも月収の3・5倍以上した。 今の感覚だと、3等が100万円以上もする感じだ。 社命とは言え、マッサンは、若かったので3等で行ったのだろう。 ロンドンまで、スエズ運河を通過して、52日間の船旅だった。
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<ダンス デッキ>


当時、船会社の宣伝パンフレットは、以下のような内容だった。

本 航路は2週に1回、横浜を出帆して、上記の各寄港地を経てロンドンに到着します。 使用する船は、すべて8千トン以上、2スクリューの大型汽船で、快速力、堅牢構造、最新設備の船です。 客室、食堂、談話室、診察室、酒保、浴室、理髪室、電燈、電扇、暖房器、製氷器、冷蔵庫、消火器等、すべて船客の安全と快適な船旅のため、最も進歩した設 備を備えています。 もちろん、無線電信の設備もあり、いつでも陸上との通信が可能です。

乗組員は、船長以下、技量と経験が十二分の者たちです。 乗組医師は、無料で診察いたします。理髪人や洗濯人なども居り、船客のお求めに応じます。 給仕や女給仕などが、親切にお世話いたしますから、ご不自由をおかけするような事は、全くありません。

若かったマッサンは、どのような船旅をしたのでしょうか?

想像力を刺激されますよね。

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