2015年3月31日火曜日

大連のロシア街~幻の機関車アジア号

三八広場のマック・カフェで、のんびりコーヒーを飲みながら、イーブックを読んだ。 いろいろ教えてくれた女性店員に、謝謝と言って外に出た。 再び、路面電車に乗り、大連駅まで行った。 青泥窪商業区まで、ぶらぶら歩いた。

百年城に入り、最上階にあるフードコートで昼飯にする。 もう2時すぎなので空いている。 麺類が食べたかったので、肉そばを食べた。 麺は細めのウドンという感じで、スープが絶妙の味付けだった。 ごちそうさま。

肉 そばを食べた後、ほとんど客が居ないので、のんびりと観光地図を広げて、次の行動予定を考えた。 そうだ、あの勝利橋を渡って、機関車アジア号とロシア街を見に行こう。 百年城を出て、勝利広場に戻り、長江路を10分ほど歩いた。 直ぐに勝利橋に着いた。 橋の下の多数の線路を見下ろしながら、橋を渡った。 50メートルほど進むと三叉路になっている。 左手に行くとロシア街だ。

ア ジア号のある車庫は、そこを右手に行き、二本目の角を右折して、しばらく行くと車庫に行けるという情報だった。 ところが、その辺に車庫のようなものは、まったく見当たらない。 近所のおじさんやおばさんが行き交う、ふつうの街路ばかりだ。 30分も歩き回って断念した。 私にとっては、本当に幻のアジア号だ。 気を取り直して、三叉路まで戻り、ロシア街に向かった。

直ぐに、 ロシア風の建物が目立ち始めた。 200メートルくらい続く道路の両側のあちらこちらに建っている。 突き当たりまで行くと、広場が有り、周囲はすべてロシア風建築物であった。 その広場では、夕闇の迫る中、数十名のおばさんたちが、輪になって、日本の盆踊りのような踊りを踊っていた。 しばらく、おばさんたちの踊りを眺めてから、同じ道を引き返した。 途中、土産品店で、ロシア名物の、中にいくつもの同じ形の小さな人形が入っている人形を買った。

三叉路で振り返ると、夕闇の薄明かりの中に、数棟のロシア風建築物のシルエットが浮かび上がっている。 それを眺め、しばし、幻想的な雰囲気を味わった。 さて、今晩も、例のセルフサービス食堂で晩飯にしよう。

翌 朝、再び、ホテルの豪華な広間のレストランで、お粥の朝食を食べた。 そして、9時半に受付に行きチェックアウトした。 滞在中、ずっと使用したWIFIルーターは無料とのことだ。 預けてあったデポジットも全額返金してくれた。 背の高いキュートな顔の女性が、笑顔で、また大連に来るのか、と聞く。 私は必ず戻ってくるよ、と答えた。 彼女は、回転ドアを回して、私を送り出してくれた。

5分ほど歩いて、701番バスの停留所に着いた。 直ぐにバスが来て、私は乗り込んだ。 その時、運転手に紙切れに書いた「机場」の文字を見せた。 ホテルの例のキュートな女性が書いてくれたのだ。 机場とは中国語でエアポートの意味だ。 バスは、やはり一時間以上も走りつづけ、見覚えのある大連空港に近づいてきた。 運転手が、次だよ、と私を見て合図してくれた。

何の問題もなく、成田行きJAL828便は、予定どおり午後1時過ぎに離陸した。 この快適な機内で、私は、あの大連の爽やかな風景を、懐かしく思い返していた。

よし、地下鉄が完成したら、もう一度来よう!!

0 件のコメント:

コメントを投稿