2015年3月31日火曜日

大連賓館(ヤマトホテル)の朝食~大連港からバスと路面電車~三八広場のマック・カフ

7時に目が覚めた。 小窓から中山広場を眺めると、朝の清々しい陽射しの中で、数人の市民が体操をしている。 顔を洗って身支度を整えて、さあ、レストランに行くぞ。

1 階のレストランに入って、あっと驚いた。 すごい豪華な広間なのだ。 50人くらいのパーティーが、できるほどの広さだ。 きっと、この広間では、その昔、男装の麗人・川島芳子や美貌の女優・李香蘭たちが、楽しげに歓談し、ダンスなどに興じたのであろうと、想像をたくましくし た。

朝食の客は、何と私一人だけだ。 給仕係の人が3人居て、料理をテーブルに載せてくれる。 料理と言うほどのこともない、お粥だ。 他には、お粥に入れる漬物類が、数種類あるだけだ。 黙々と、お粥を食べた。 食べながら、この華麗な広間の写真を何枚も撮った。

お 粥を平らげてから、コーヒーは有りますか、と聞いたら、無いという返事。 それでは、お茶をください、と言うと、それも無いという返事。 むむむ・・・さすが、中国! 凄いサービスだ。 しかし、気を取り直し、謝謝(シェーシェー)と言ってレストランを出た。 部屋に戻り、出かける支度をする。

大連港まで歩くのだ。 中山広場から人民路をどこまでも歩き、港湾広場を越えて、突き当たりが大連港だ。 今日も良い天気だ。 周囲の建物や道行く人々を観察しながら散歩する。 何となく長閑な雰囲気がある。 大連は大都市だが、何となく、地方都市のゆったりした穏やかさを保っているのだと思う。 20分も歩いていると、海が見えてきて、大連港はもうすぐだ。

港には目立つほど大きな船舶の姿が見えない。 そのためか、周辺にも人が少ない。 大連港の旅客が乗船する施設建物は、古いセピア写真で見た形にそっくりだ。 きっと、ヤマトホテルなどと同様に昔のままの建物なのだろう。 しかし、残念ながら、建物の中には入れない。 写真を数枚撮ってから引き返すことにした。

20 メートルほど前方に、バスが停まって客が数名乗っている。 多分、市内に戻るバスだと推測して、1元払って乗り込んだ。 バスは直ぐに走り出した。 地図で見ると、港湾広場を越えて、五五路を走っている。 三八広場でバスを降りた。 都合が良い。 ここで路面電車に乗るのだ。 大連駅とは反対方向に向かう電車に乗った。 海が見えるところまで行けるかと思ったが、華楽広場という普通の街並の所が終点だった。

再 び、電車に乗って三八広場に戻って来た。 先ほど、近くにマックが在るのを覚えていた。 ここで降りて、大連のマックを経験することにした。 中に入ると、大勢の客で混んでいる。 マック・カフェが空いていたので、コーヒーを買った。 コーヒーを飲みながらタブレットを試したら、パスワード入力が必要だ。 女性店員に英語で訊ねたら、中国の携帯電話番号を入力するのだと教えてくれた。しかし、外国からの旅行者だから中国の携帯電話は持っていない。 彼女は申し訳なさそうに、他に方法はないのですよ、と言う。 まあ、仕方が無い。

大連マックのコーヒーを味わいながら、イー・ブックを読むことにした。

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